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「醪(もろみ)」の仕込みにより、並行複発酵の本格的なアルコール生成が
始まります。
ここで、「麹(こうじ)、蒸米、水」が3回に分けて仕込まれます。
この手法が、日本酒特有の「3段仕込み」です。
3回に分けて仕込むうち、1回目を「初添(はつぞえ)」、
2回目を「仲添(なかぞえ)」、3回目を「留添(とめぞえ)」と呼びます。
3回に分けて仕込む理由として、大量に1度に仕込むと、酵母や乳酸が
疲れるためといわれています。
何事にも同じことが言えると思いますが、一度に全てをやり遂げようと
すると必ずといって無理が出ます。同じような事なのでしょう。
酒の場合は、酵母や乳酸の微生物の働きが弱まると、空気中にある、
いろいろな雑菌に負けて腐る危険性が高まります。
3回に分けることにより、酵母と乳酸にゆとりを持たせ、全体的に効率よく
発酵を進ませる手法が人の知恵なのでしょう。
また、3段仕込みは中1日の「踊り」という休息日が設けられています。
「踊り」は「初添(はつぞえ)」の翌日、仕込みに入って2日目に設けられて
います。
このように、初添(はつぞえ)、踊り、仲添(なかぞえ)、留添(とめぞえ)の
4日間で仕込みは終了し、所定の醪期間を経て、タンクの中のアルコール
度数は20%にまでになります。
1回の発酵でこのように高アルコールを造り出すのが、世界でも稀に見る
日本酒ならではの醸造法;並行複発酵です。
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